夕方から楽しむ!万博2回目は「学びの楽しさ」

旅行

台湾パビリオンで自然・文化・未来を体感する

7月8日、夏本番の万博へ。
一回目は「万博ってどんな雰囲気?」という好奇心から訪れましたが、2回目の今回は「知識をつなげていくこと」というテーマを持って臨みました。ただ楽しむだけでなく、展示を通して学びを深め、日常やこれからの旅にも生かせるヒントを探すことを意識しました。

その中でも特に印象的だったのが 台湾パビリオン「Tech World」
「Life」「Nature」「Future」という3つのゾーンを巡ることで、台湾の自然・文化・未来を順に理解できる構成になっています。しかも私自身、訪問の1週間前に台湾旅行をしていたこともあり、現地で得た知識とパビリオンでの体験がリンクしていく感覚がありました。

Life

まずは森の中に足を踏み入れる演出から始まります。
台湾には世界的にも貴重なスギの生息地があり、固有種を含め多様なスギが自生しています。日本統治時代に日本の植物学者が発見に寄与した歴史もあり、台北の国立博物館でも学んだことがここで再び出てきて、知識がつながる感覚にワクワクしました。

展示では、タッチすると蝶が舞い上がる仕掛けなど、自然との対話を感じられるインタラクティブな体験もありました。

Nature

次の「Natureゾーン」では、台湾の山や茶畑、夕焼け、星空といった多彩な自然風景が映像で広がります。印象的だったのは、色鮮やかな胡蝶蘭の展示。

胡蝶蘭はもともと台湾原産で、日本での需要の急増に伴い、両国で品種改良を進めてきた背景があります。ここ20年ほどで世界有数の生産国に成長し、日本の市場にも多く出回っています。台湾旅行中にカラフルな花だなあと思ってみていたのが蘭だった!という記憶がよみがえりました。胡蝶蘭は高値で取引される花のひとつで、海外旅行に行った際は現地の稼ぎ頭の花に注目してみるのも面白いかもと気づきがありました。

Future ― 半導体で世界とつながる台湾

最後の「Futureゾーン」では、台湾の現在と未来を象徴する半導体産業にスポットが当てられていました。

ちょうどその直前に、2025年6月30日放送の 映像の世紀「激動 アジアの隣人たち 台湾 130年の傷痕」 を見たばかりだったこともあり、展示内容がより立体的に感じられました。番組でも触れられていましたが、台湾を国として認めて国交を結ぶ国は2025年4月時点でわずか12か国。しかし、台湾の貿易総額は2023年時点で 7,838億米ドル(台湾財政部統計処)にのぼり、WTOやAPECなどの国際機関に加盟し、貿易を通じて多くの国と経済的なつながりを持っています。

中でも主要な輸出品目として挙げられるのが、電子部品、情報通信機器、金属製品、機械――つまり 半導体 です。台湾は戦後から国家の政策として半導体産業に注力し、世界中から必要とされる存在となりました。現在では、世界の 67% の半導体がTSMCを含めた台湾企業によって製造されています。

パビリオン「Tech World」の最後の展示室でも、この半導体が大きくフィーチャーされていました。
小さくて黒い部品――それがスマートフォン、コンピューター、自動車、家電、医療機器といった私たちの暮らしに欠かせない製品の「頭脳」となっていることを、改めて実感する展示でした。そして、半導体の進化が未来の暮らしにつながっているのだとも気づきました。

自分の「ときめき」が見える仕掛け

出口では、入場時に渡されたブレスレットのデータから、各ゾーンでどれだけ心が動いたかをグラフで表示してくれます。
私の結果は「ライフ」が最も高かったです!そんな私にぴったりの台湾旅行先を教えてくれます。

歴史的建造物の中平路物語館壢景町(れきけいちょう)でオーガニック食を楽しんだり、錦泰観光茶廠でのお茶文化体験でした。3つどれも面白そうで次の旅行で是非試してみたいです。そしてその体験が次に私をどこに連れて行ってくれるのか楽しみになりました。

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